俳優であり監督としても活躍する辻凪子と、関西を拠点とする活動写真弁士の大森くみこがタッグを組み、映画にまだ音がなく活動写真弁士による語り(活弁)と生演奏とともに上映されていた「無声映画」を令和の時代に復活させた長編作品。活弁付きの上映を前提に製作された(活弁を事前に吹き込んだ「活弁吹き込み版」での上映もあり)。 世界一のコメディアンになることを夢見る女の子ジャムは、毎日ピザ屋のアルバイトに明け暮れている。ある日、嵐に襲われた彼女は、気が付くとピザの惑星にいた。惑星の王様の話によれば、惑星のバランスを保っていた4ピースのピザが嵐で飛ばされ、銀河系に散らばってしまったという。そのせいでピザの惑星は面白みを失った、亡骸のような国になってしまっていた。ジャムはピザの惑星、ひいては銀河系の危機を救うため、出会った仲間たちとともに4ピースのピザを探し出す旅に出る。 辻凪子が主演・監督を務め、ジャムのお爺ちゃん役に間寛平、ピザ屋の店長とピザの惑星の王様を塚地武雅が1人2役で演じた。